「失語症者の生涯にわたる支援」
 ~新しい地域リハビリテーションの展開~

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形式: DVD
時間:62分
定価:16,500円(消費税込み)
2010年9月製作
【監修】遠藤 尚志 有限会社 言語生活とリハビリ研究所 代表取締役/言語聴覚士

【概要】
≪失語症者への支援とはー≫
失語症者のケアは病院やリハビリテーション施設で短期集中的に行う言語訓練で終わるものではありません。家に帰った本人と家族が「価値の高い生活」「意味のある生活」を送るためには地域での長期的な支援が必要です。ボランティアによる従来からの支援に加えて、現在は制度や社会資源を使った支援が可能になっています。例えば、介護保険を活用すること、あるいは自治体が行う事業を利用すること、NPOとの協働による社会参加をすすめることなど。ここでは、これらの新しい支援の在り方を考えます。

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【内容】
(1)介護保険を利用する
介護保険を利用したデイサービスは、失語症者に多くの有意義なものを提供出来る画期的なサービスです。坂戸市にある小規模通所介護施設「デイサービスはばたき」では、送迎サービスを使うことで重度の方もたやすく参加できるようにしています。ゆったりとした時間の中で、全員が情況を共有出来るグループワークや、個人を大切にした個別活動や言語訓練など、それぞれの人が自分の居場所を見つけられる場が提供されています。

(2)就労を支援する
杉並区にある「パソコン工房ゆずりは」は、区の制度を利用して共同作業所を運営しています。「売れるものを作ろう!」をモットーに、作業所での安定した労働、就労支援を行っています。最近では商品アイテムが増え、人気商品も出てきて売り上げを伸ばし、労働で成果を出す喜びと、仲間と共に働く喜びであふれています。

(3)社会参加を支援する
失語症の当事者、その家族そして言語聴覚士によって設立された豊島区にある「和音」は、失語症者の積極的な社会参加と、障害があっても安心して生活出来るしくみづくりを目指しています。「失語症会話パートナー」の養成もその活動の一つ。失語症を理解し、会話技術を習得した上で、周囲の人たちとの活発なコミュニケーションを図り、社会参加の支援をしています。

(4)「生きがいづくり」と「仲間づくり」をすすめる
失語症者に書道や絵画などの創作活動を勧め、その芸術的な才能を伸ばすことで、「生きがいづくり」や、家族を含めた「仲間づくり」を積極的に行っている松戸市の「若葉の会」。ここには、全国各地から、その指導や訓練を受けるために重度の失語症者がやって来ます。指導法のひとつ「ノート学習」では、最初は文字や絵の簡単な模写から始めますが、いずれは何も見ずに独自に描けるようになります。常に「あきらめない」姿勢と独特な指導法で多くの重度の方が美しい作品を仕上げ、それが機能の向上や日常生活の活性化、そして家族への支援へと繋がっていきます。

【撮影協力】介護保険指定事業所「デイサービスはばたき」・NPO法人 言語障害者の社会参加を支援するパートナーの会 
    NPO法人 ゆずりはコミュニケーションズ「パソコン工房ゆずりは」若葉の会・和音

【協力】言葉の翼・言葉のかけ橋・ことばの道デイサービス・デイサービス ことばの泉・失語症デイサービス くばの葉

 

販売価格(税込)
¥16,500
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